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zoom RSS 感想 この大空に、翼をひろげて(クリア後のネタバレあり)

<<   作成日時 : 2013/05/28 01:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 1ヶ月ぐらい前だったでしょうか。ストーリー重視系のエロゲがしたいなと思い、萌えゲーアワードをチェック。このサイト、萌えゲーアワードってタイトルですが、実際は多分エロゲオンリーだと思います。
 で、『この大空に、翼をひろげて』という作品が金賞取ってたんで、とりあえず体験版をダウンロード。面白かったんで製品版を買い、先日、本編をクリアしました。今はファンディスクのほうをやってる途中です。

 本編の感想。
 もったいないな、と思いました。このゲームは、ヒロインごとのルート分岐とかなかったほうが、ずっと面白くなったと思います。

 メインストーリーはどのルートでも基本的に同じ。「ソアリング部でモーニンググローリーをめざせ!」。
 ソアリング部というのがどうしてできたのか。なぜモーニンググローリーをめざすのか。そこらへんの背景設定も、全ルートで同じだったと思います。

 そのせいで、どのヒロインのルートでもメインストーリーそのものは大差なく、2回目以降のプレイの新鮮味が薄かったというのが、もったいないポイントその1。
 それに加えて、メインストーリーを面白くする様々な要素が、各ヒロインの個別ルートごとに分散してしまったために、全体として薄味になってしまったというのが、もったいないポイントその2です。

☆★☆★☆

 プレイ時の僕の感想を、攻略したヒロイン順に書いていくと、こんな感じです。

小鳥ルート→「いい話だった」
天音ルート→「ああ、そういう過去があったのか……。いい話だった」
双子ルート→「あれ? こいつらメインストーリーにたいして絡んでなくね?」
あげはルート→「あれ? あげはは他のルートでは完全にサポート役だったのに、なんでこのルートではメインストーリーの主導権まで握ってんの?」

 小鳥ルートでは小鳥の挫折と復活というエピソードが語られ、天音ルートでは天音とイスカという2人の(元)少女についての話が語られ、双子ルートではとりあえず双子とイチャイチャし、あげはルートではあげはの謎のトラウマ設定&謎の行動力が描かれ──でもメインストーリー自体はどれもほぼ同じなんで、全部まとめて1回で語ってくれればよかったのに、と思ったのです。わざわざ感動を4分割することはなかったろうに、と。

 イスカと天音が出会ったことで、夢が始まった。イスカがいなくなったために、天音は見えない夢に捕らわれてしまった。
 でもイスカの遺した意志が、希望をなくした小鳥という少女を導き、イスカたちの夢を引き継がせた。それによって小鳥は立ち直ることができ、また天音とイスカも、失われた過去を取り戻して、新たな未来に向けて歩き出すことができた──。

 という一本の話としてまとめちゃったほうが、絶対よかったよなあ、と残念に思うのです。
 あと、こうして改めて話をまとめてみると、主人公の存在意義も結構微妙だな、などと思ってしまいました。挫折からの復活という話なら、小鳥一人で充分でしたし。

 エロゲだから、主人公は男。エロゲだから、ヒロインごとの個別ルートがある。
 といったエロゲのお約束は、この作品にとっては邪魔だったのでは、と思いました。まあ男主人公がいるのはいいにしても、ヒロインごとの個別ルートは、ほんとなかったほうがよかったと思います。ヒロインたちがいらないという意味ではなく、一本のストーリーの中で全員の魅力を描いたほうが絶対よかった、という意味で。

☆★☆★☆

 僕はあげはルートで本編を終えました。それからファンディスクのアフターストーリーを今やってるところです。
 なので、アフターストーリーの中で、「小鳥が空を見続けていたからみんな頑張れた」みたいなセリフが主人公の口から出てきたとき、「そうだっけ?」と首をかしげてしまいました。最終的な僕の記憶だと、あげはがやたらと頑張ってたイメージしかないので。

 ヒロインごとに、「あんたらの見せ場は個別ルート!」としちゃったせいで、小鳥ルート以外では小鳥が目立たず、天音ルート以外では天音が目立たず──みたいになり、そのせいでメインストーリー内におけるキャラの立ち位置まで、ルートごとにブレちゃった感があります。
 普通の? エロゲやギャルゲーみたいに、各ヒロインの個別ルートはそれぞれ全く違う物語が展開される、というふうにしてれば、こうはならなかったんでしょうが。本作品の場合、揺らぎようのない一本のメインストーリーが中心にあったからこそ、その魅力を分散させてしまう個別ルートはもったいなかったと、そう思うのです。

 この作品の場合、途中の選択肢も一切なしで、メインルートは一本のみ! ストーリー上のヒロインは小鳥で固定! 各ヒロインとのHシーンは、クリア後のifルート的なおまけとして別に見れます! みたいな感じが一番よかったんじゃないかと思います。

「エロゲにエロはいらない」という意見が世の中にはあり、いやそりゃねーだろとこれまでは思ってたんですが、今回この作品をやって、確かにそうかもなと同意できるようになりました。
 物語の先が気になってるときに、エロとか入れられても邪魔だし。この作品の場合、メインディッシュは物語で、エロはデザートみたいなもんなんだから、食後に回してくれませんかね、という気分になったのです。

 作り手の側に「この物語を見せたい!」という確固たるものがあるなら、それをバーンと押し出したほうがいいと思います。ゲームだから選択肢が〜とか、ヒロインが複数いるから個別ルートを〜とか、エロゲだからエロがなきゃ〜とか、そんなのは全部、体裁の問題ですから。
 特に、物語とエロとは、うまいこと混ぜ合わせることができてない場合は、完全に分けちゃったほうがいいよな、と今回強く思いました。物語というメインディッシュで満腹になったからこそ、エロというデザートで「ごちそうさま」と言える。そこを分けずに一緒に出しちゃうと、結局どっちの味も中途半端になってしまう、というのはあると思います。それぞれの素材そのものは全く同じだったとしてもね。

☆★☆★☆

 感想のまとめとしては、「エロゲにおけるストーリーのあり方とは」「エロゲにおけるエロのあり方とは」といったことを考えさせられる一作でした、となります。
 あと、この感想自体も、どうにもとっちらかってるなあ、と。言いたいことはシンプルだと思うんですが、いまいちうまく表現しきれてる気がしません。

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