アイマス映画の感想(ネタバレあり)

 100点満点でいうと75点でした。

 まず一ついうと、僕自身滅多に映画館に行かないので、映画のパワーに圧倒されたところがあるかもしれません。音とかすごいし。最初は「映画館はこの音響がすごいんだなー」と感心してましたけど、最後のほうでは「もうちょっとボリューム下げてくれませんか?」みたいな気分になってました。
 というか、すでに本編始まる前のCMとかで多少疲れてた感はあったので、そこらへんは割り引いたほうがいいかもしれません。ずっと動かずに座ってたから尻が痛かったし。家でリラックスして見てたら、また違ったのかも。

 あとタイバニ映画の宣伝やってましたけど、タイバニとアイマスって客層かぶってるんですか? 真逆な気がするんですが、そうでもないの? いや、どうでもいいですけど。

 そんなのを踏まえた上での感想です。
 最初の5分は非常に面白く、むしろこっち本編でいいんじゃね? と誰もが思いそうな感想を持ちました。その後の本編、合宿のシーンも問題なし。一流アイドルの765勢に圧倒される見習いの皆さん、という図式はいい感じでした。

 引っかかったのは中盤、物語が本格的に動き出してからです。
 カナの離脱でゴチャゴチャやってるところで、真っ先に思いました。「なんで直接会わないの? 住所は普通にわかるはずなんだから、直接押しかけて話すのが一番よくね?」

 ……という感想を即座に持っちゃったもんだから、その後メールや電話でグダグダやってるのを見れば見るほど、「なにやってんの?」という思いが増すばかりでした。確かテレビ版で千早や春香が似たような展開になったときは、直接会いに行ってなかったっけ? 春香は違ったっけ? なんにせよそういう本人の経験を踏まえれば、直接会うのが一番いいってわかりそうなもんなのに──とか思ってました。
 身も蓋もないことを言えば、ドラマチックな展開、専門用語っぽく言うところの「葛藤」で盛り上げようとしてるのはいいけど、説得力が伴ってないなと感じちゃったわけです。

 そこらへんから、「そもそもPの研修設定も別に生きてないよね?」「いくら春香がリーダーだからって、他の765勢はフォローしなさすぎじゃね?」「ジュピターを出したのはいいけど……まあいいか、ジュピターだし」「876はポスターだけかよ……。しかもなんで涼だけ2回とも顔映ってないの? 肖像権なの?」とかいろいろ考えてました。後ろ2つは映画そのものの評価とはあんま関係ないです。
 そういや小鳥さんが妄想ネタをかました後、「でもこのネタでもう一本」とか言ってたんで、こりゃ映画の後半でまたやんのかと思ってたら、結局やりませんでしたね。別にメタ発言じゃなく、単なる自己発電宣言だったのか。いや、それこそどうでもいいや。

 だから、カナに直接会いに行くという選択肢をなかなか採らなかったことも、他の765勢が春香のフォローをほとんどしなかったことも、「不自然だなあ。ご都合主義だなあ」としか思えなかったんで、そこでガクッと僕の中での評価が落ちたわけです。
 他には、Pの研修設定や、千早が母親に手紙をってとことか、あそこらへんも全体のストーリーにうまく絡んでねえなあと。中途半端に要素を足したせいでかえってマイナスになってるというか、それこそ作中のアイドル勢よろしく、まとまりが欠けてるというか。

 カナに会いに行かない理由にしても、「会いに行こうとは思ったけどなんらかの理由でためらいがあって」みたいな説明や描写があればよかったと思うんですが、別にないし。トップアイドルだからスケジュールがガチガチで、って感じでもなかったし。春香はカナから大ファン宣言されてたんで、心理的な距離を考えると、むしろ会いに行かないほうがおかしいだろって話です。
 それこそPの研修問題でみんな動揺してたんだ、という話なら、会いに行かなかった理由としても、みんなが春香をフォローしなかった理由としても生きたと思うんですけどね。でもそれはそれで、赤羽根Pが目立ち過ぎちゃうか。

 今回、結局春香とカナ以外はモブみたいなもんだったんだから、もう完全にこの2人中心で話をガッチリ固めちゃったほうがよかったと思うんですけどね。ちょっと微妙かもしれませんけど、いっそカナを主人公にして、その視点で春香たちを描くとか。

 ……ということを考えてるうちに、結局やっぱり(ようやく)カナに会いに行ったわけですが。
 橋の上での挟み撃ちシーンは「シリアスな笑い」の体現みたいだなーとか思ってたら、その後のデブりシーンで「ええええ」という気分になったり。いや、あれはマジで微妙だと思います。それこそカナの主人公視点じゃないと、ギャグか萎え要素にしかならないんじゃないかと。カナの心理とか、本人がまとめて口で説明してただけで、過程の描写が全然なかったですからね。

 ステージで「一番後ろのみんなー!」を春香がやったときも、「物語の冒頭を観客席の一番後ろに客として来ているカナの視点でやって、そこで春香にこのセリフ言わせとけば伏線として機能したんじゃね? ベタだけど」みたいなことを考えちゃいました。知りませんけどね。僕は脚本家でもなんでもないし。はいはい、「ぼくのかんがえたさいこうのアイマス」ですよー。

 そんな感じでちょっと萎えてたのもあったでしょうし、最初に書いたように映画のパワーにエネルギー吸われてたせいもあったのか、最後のステージにもあまり感動しませんでした。それこそもう萎えてる段階で、「練習シーンは止め絵か。予算を最後のステージにぶち込んでグリグリ動かして、なんだかんだうまく締めるんだろうな」とか冷めたこと考えちゃってる有様ですし。

 まあそれでも、ひどい映画だったとか、つまらなかったというほどじゃないです。これだけボロクソに書いといてそりゃねえだろと思うかもしれませんが、いや、こういうふうに感想書くと、とかくマイナス点ばかりになっちゃうというだけです。序盤はよかったですよ、序盤は。

 今思いましたけど、今回の物語上の「敵」は、カナやあの生意気な後輩なんですよね。でも所詮その程度じゃ、テレビ版を経て成長した春香の敵にはなるわけがないんで、盛り上がらないのもむべなるかな、と。同じく成長した765勢の援護が不自然なくらいに少なかったですけど、そのハンデを背負ってなお、後輩勢では春香の敵にはならなかったわけです。
 なので、普通にPを巡って美希と正面からぶつかるとか、なんかの理由で千早と真っ向勝負とか、そういう展開のほうがよかったんじゃないでしょうか。グリマスの宣伝? 知らんがな。

 最初に書いたように、総合的には75点なんで、悪いってほどじゃないです。ただ、テレビ版の千早関係のエピソードのほうが、まあずっと上だったよなとは思います。
 ニコ生の直前特番でやたら「泣ける」発言が連発されてて、僕の中でハードル上がっちゃってたんで、結局テレビ版のほうがよかったなあという感想に落ち着いちゃったのは、やはり残念ではあります。

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