うみねこ感想、再び(ネタバレはあまりなし)

『原稿用紙10枚を書く力』を読んだ。
 せっかくなので、学んだ技法を使って、うみねこの感想をもう一度書いてみる。

 まずは、自分が引っかかったことをリストアップする。
 そして、その中から、特に重要と思われる3つを選ぶ。
 うみねこをプレイして、強く印象に残ったのは以下の3点だ。

・曲「胡散の香り」から感じる呪術的な怖さ
・キャラクターと血、コメントの怖さ
・正統派? 連続殺人

 これらをつなげることで、僕にとってのうみねこ像が見えてくるはず。
 ……。

 作中で強調されるのは、魔術的な事件という印象。だがそれに反して、一つ一つの殺人は、実に正統派ミステリー的な内容だ。
 密室などは、いかに完璧なものに見えても、ミステリーの中で登場した以上は、謎解きの対象にしかならない。ひぐらしの、人がまるで豹変したかのような恐怖に比べれば、密室殺人などはかわいらしいものだ。魔術的などと言うのはおこがましい。
 だが、胡散の香りがあおる。キャラクター紹介での、赤い血の色によって示される身体の損壊の印と、真里亞によると思われる不気味なコメントが、一連の事件を魔術によるものであるかのようにあおり立てる。
 そこに感じるのは、曲名通りの胡散臭さだ。

 魔女は、いるのかもしれない。いや、多分いるのだろう。
 だがそれはそれとして、一連の事件そのものは魔女によるものではなく、あくまで人間によるものと思える。
 血と楽曲によって、魔術の気配があおり立てられるからこそ、それとは違う場所に存在する、「人間の意志」を強く感じる。全てを魔女の仕業に見せかけながら、裏でほくそ笑み、次々に人を殺していく何者かの存在を意識させられる。
 もっとも、それこそが、竜騎士07さんの仕掛けたミスリードなのかもしれないが。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのトラックバック