U型改

アクセスカウンタ

zoom RSS 最強の権威による、権威主義の否定

<<   作成日時 : 2015/03/06 11:50   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 1 / コメント 0


苦しまなくて、いいんだよ。
PHP研究所
プラユキ・ナラテボー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 苦しまなくて、いいんだよ。 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



 僕は病気の治療に役立てばと、瞑想に関する本を何冊か読んできました。
 中でも、つい先日読んだこの本はイチオシです。瞑想関係の本でどれか一冊選ぶなら、あるいは最初の一冊にするなら、これが一番じゃないかと思います。

 というのは、瞑想系の本って、結構実践者にストレスを強いてくるのが多いんですよね。
 例えば有名な『マインドフルネスストレス低減法』では、毎日45分の瞑想を続けてください、やってて面白くなくても、退屈に感じても、ともかく続けてください、なんて書いてます。
 実際にやってみましたが、これ、相当きついです。少なくとも僕には無理でした。そもそも、面白くなくて退屈なことを、ただ我慢して続けろというのが無茶な話です。
 で、きついんで結局挫折し、そのことで「自分はダメなやつだ」みたいに自己嫌悪に陥ったりもしました。なんのための瞑想だって話です。

 といった経験があったので、『苦しまなくて、いいんだよ。』でこういう「苦しい修行」を否定してくれたのが、非常にありがたかったです。
 中でも瞑想とかに限定せず、万事に適用できそうな物の考え方として、「なにを信じればいいのか」に対するブッダの言葉がありました。以下、僕なりに多少文章を変えたものを載せます。


ブッダは『カーラーマ経』でこう言っている。

1. 人から聞いたからとて信じることなかれ
2. 語り継がれたこと(伝承)とて信じることなかれ
3. 評判だからとて信じることなかれ
4. 教本に書かれてあるからとて信じることなかれ
5. 論理的な解釈だけで信じることなかれ
6. 哲学的な見解に合っているからとて信じることなかれ
7. 「常識(表面的に見た様相)」とて信じることなかれ
8. 自分の見方に一致するからとて信じることなかれ
9. 説者が堪能で信頼に足るとて信じることなかれ
10. わが師なりとて信じることなかれ

法が不善で欠点があり、賢者が非難するものであり、それを実践しても益がなく、苦しみを生じさせるばかりであると自ら理解したときは、それを捨てるがいい。その逆だと理解したなら実践するがいい。



 要は、世評や理屈がどうあれ、自分でやってみて苦しいだけならやめなさい、ということです。非常にシンプルです。

 なにが正しいかは自分で決めればいい。これは理屈としてはわかりますが、貫くのは難しいです。そもそもそこまで自分を信じることができるなら苦労しません。
 が、ここにブッダの後押しが加わるのだから、そりゃもう心強いです。なんせブッダ以上の「権威」なんて、歴史上を探してもおそらくいないでしょうし。史上最強の権威者が権威主義を否定してくれてるんですから、実にありがたいです。

 え、権威主義を否定するのに、「ブッダがそう言ってたから」という論法を使うのは矛盾してないかって? まあいいじゃないですか。少なくとも「ブッダがそう言ってたから」を持ち出せば、他の学者やら宗教家やらの言葉を盲信する必要は全くなくなるわけですから。
 そもそも人間は、結局はなにかしらの権威に頼らないと、なかなかやってけないもんだと思います。宗教に帰依するっていうのは、つまりはそういうことだし。
 だったら最強の権威者たるブッダ様のお言葉に頼るのも、それこそ本書で言う方便というやつでしょう。

 あとこの本には、そもそもブッダは苦しいだけの修行は推奨していない、ともあります。
 正しい修行は「安楽行」といい、自分に合った、バランスの取れた楽しいものだそうです。つまり、自分自身がそういうふうに感じられているかどうかが、修行の正しさを示すバロメーターになるみたいです。ありがたい話です。

 てか読んでて、つくづく自分の中にはいろいろと凝り固まった、「こうでなければならない」「ああでなければならない」ていうこだわりが多いんだなあとわかりました。
 これはまさに、仏教で言う執着です。執着が人を苦しめるというのが仏教の主張ですけど、確かにそうだわ、としみじみと感じました。


 マインドフルネスとか宗教系の本を読んで、心が軽くなるどころかさらにしんどくなることも結構あったんですが、この本からはそういう経験を全くせずに済みました。
 実際、宗教家の中には「精神的俗物」とでも呼ぶべきじゃないかって人間が、結構いるように思います。悟ってる自分は偉い、悟ってないお前たちは未熟なんだよ、みたいな目線で本書いてそうな人とか。

 なので最初にこの本を読んでおけば、後は他のどんな本を読んでも、あるいはネットで知識を仕入れたりしても、「でも実際にやってみたらダメだったよ。だからやめます」とあっさり言えるようになり、生きることそのものが相当楽になるんじゃないかと思います。
 最初はつらくてもいずれ楽になるんだとか、むしろそのつらさを受け入れなさいとかいろいろ言ってくる人はいるかもしれませんが、そんな人にはこう言い返しましょう。
「だってブッダが、苦しいならやめろって言ってんだよ。あんたブッダより偉いの?」


 余談。
 上に挙げた「○○だからといって信じてはいけない」の十箇条は、逆に言えば、人がどういう事柄を信じやすいか、自分が他人から信を得るにはどうすればいいかというヒントとしても使える気がします。
 現代風に十箇条を言い直してみましょう。

1. ブログで誰かが言ってたからって信じるなよ
2. 昔からそう言われてるからって信じるなよ
3. Amazonレビューが高得点だからって信じるなよ
4. 教科書やベストセラー、名著に書いてるからって信じるなよ
5. 理屈が通ってるからって信じるなよ
6. 哲学的(倫理や道徳的?)に合ってるからって信じるなよ
7. 常識だからって信じるなよ
8. 「俺の意見と同じだ!」って理由で信じるなよ
9. 言ってる人がいい人だったり、語り口に説得力があるからって信じるなよ
10. 自分の師匠だからって信じるなよ

 改めて考えると、僕も本やネットでいろんな知識を仕入れはしているものの、「実際に自分でやってみてどうだったか?」をきちんと確かめたものは意外なほど少ないかもしれません。

 なんにせよこの本のおかげで、仏教って面白そうだな、と改めて思えるようにはなりました。
 とはいえ、ここからさらに仏教系の本を読みあさったりすると、それこそ知識に傾倒するがゆえの弊害が出てきそうな気もするので、まずはこの一冊で充分かな、という気はします。


 ちなみにこの本で瞑想法として取り上げられてる「手動瞑想」の動画はこちら。図より動画で見たほうが多分わかりやすいです。



 僕はずっと「呼吸に集中する」瞑想をやってきたんですが、最近はこの手動瞑想ばかり毎日20分やってます。
 だってこれのほうがやりやすいし。それこそ僕には、この瞑想法が多分合ってるんでしょうね。

 なお、これは別の本に書いてたことですが、瞑想は最初の数分は副交感神経を刺激し、10分を越えると交感神経も刺激する、だそうです。
 なので両方鍛えるなら10分以上やるといいということで、僕はストレスにならないレベルの20分でやってます。実際に両方の神経が刺激されてるかはよくわかりませんが、少なくともつらくはないんでいいかな、と。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 5
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
瞑想および人生について──本当に『受容』するということは?
 以前紹介したプラユキ・ナラテポーさんの本、『苦しまなくて、いいんだよ』を、改めて読み返しています。 ...続きを見る
U型改
2016/03/05 15:37

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
最強の権威による、権威主義の否定 U型改/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる